ヘルシーミート『馬肉』
今回は馬肉の栄養価について身近にある代表的な肉、牛、豚、鶏と比較しながら違いをみていきたいと思います。
そして馬肉の注目するべき栄養素をご紹介したいと思います。
一体、どんな栄養価があるのでしょうか!
栄養価の比較表
馬肉 | 牛肉 | 豚肉 | 鶏肉 | |
---|---|---|---|---|
カロリー | 110kcal | 128kcal | 172kcal | 138kcal |
タンパク質 | 20.1g | 22.1g | 20.7g | 22.0g |
脂質 | 2.5g | 3.6g | 8.7g | 4.8 |
カルシウム | 11mg | 4mg | 3mg | 9mg |
鉄分 | 4.3mg | 0.9mg | 2.4mg | 2.1mg |
100gあたりの含有量
参照:文部科学省「食品成分データベース」
表から分かる通り、馬肉の特徴は大きく5つが挙げられます。
- 低カロリー、低脂肪
- 高カルシウム
- 鉄分が多い
- グリコーゲンが豊富
それでは栄養価別の特徴を見ていきましょう。
低カロリー低脂肪でダイエット
低カロリーと言えば鶏むね肉は、皆さんも一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。
確かに鶏むね肉は100gあたりのカロリーは105Kcalと牛肉や豚肉に比べて、かなり低い数値となっております。
しかし、もも肉で比較すると鶏もも肉の138Kcalに対して、なんと110Kcalと圧倒的に低いのです。
低カロリーの代名詞の鶏むね肉と比較しても、その差5Kcalとそれほど大きな差はありません。
鶏肉のパサパサパサした食感などを考えると、肉々しい食感など肉好きの方には美味しく低カロリーを実現してくれます。
また太る原因の糖質も他のもも肉に比べると圧倒的に低いことがわかります。
1.9gの鶏むね肉に比べると少し高めですが、それでも十分な低糖質ということが分かります。
馬肉はダイエットの強い味方にもなってくれます。
高カルシウムで丈夫な骨づくり
最近では骨粗鬆症や骨密度という言葉を耳にしたことがあると思います。
骨の丈夫さを表す代表的な数値で、特に高齢になるとどんどん下がっていくと言われています。
馬肉は牛肉や豚肉に比べて3倍近く、鶏肉と比べても高い数値が出ております。
と言っても、馬肉だけで必要な摂取量が賄えるとは言いませんが、カルシウム不足と言われがちな現代の日本人には骨粗鬆症防止のためにも貴重な食材の一つでしょう。
豊富な鉄分
馬肉には、鉄分が多いという特長もあります。
特に女性は慢性的な鉄分不足の人も少なくはありませんので、鉄分補給飲料なども多く発売されております。
馬肉には、鉄分が100g中に4.3mgも含まれています。この数値は鉄分で有名な牛レバーの4.0㎎、アサリの3.8㎎などよりも多い数値です。
レバーは苦手という方や、あさりは調理が面倒と思う人には馬刺しはとても手軽に摂取できる食材の一つです。
ただし、妊婦の方の生肉の摂取は胎児への感染の可能性を持つ食中毒もあるため、お勧めできませんのでお気をつけください。
疲労回復を促進グリコーゲン
グリコーゲンとは、牡蠣やホタテ、ウニなどに含まれる多糖類で「糖源」とも言われ、牛肉の約3倍、豚の約5倍ほどの量が含まれております。
非常時のエネルギー源として体内に貯蔵され疲労回復効果があります。
また疲労回復以外にも、集中力を高めたり、血糖値を調整する効果もあります。
さらに、グリコーゲン自体には味があるわけではないのですが、他のうま味成分を引き立てる効果もあり、馬肉が他のお肉とはまた違った美味しさを持っている理由が、グリコーゲンの豊富さとも言われております。
カロリーが低く、鉄分とグリコーゲンが豊富、さらには高カルシウム、高たんぱくと、馬肉が「ヘルシーミート」と言われる所以がお分かりいただけたのではないでしょうか。
これを機にぜひお試しください。